概要
SynspectiveのSAR衛星は、政府が主導する革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」の成果を応用した独自の小型SAR衛星です。今回打上げを行う『StriX-α(ストリクス・アルファ)』はSynspective初の実証機です。
『StriX』の重量は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級です。SARアンテナは長さ5メートルで、打上げ時は折りたたまれており、軌道上で展開します。地上分解能は1〜3mで観測幅は10〜30km、単偏波(VV)データを取得します。観測モードは、ストリップマップモードとスライディングスポットライトモードの二つがあります。
今後、StriX-αに続く実証機『StriX-β(ストリクス・ベータ)』を2021年に打上げ予定です。2022年までに商用機4機を軌道上に打ち上げ、最終的には30機のコンステレーション(衛星群)により広範囲、高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用を目指します。
ローンチミッション
ミッション名
The owl’s night begins
ミッション名とは
宇宙関連企業では、ミッションに携わるチームのまとまりの象徴や、より宇宙のミッションを親しんでいただくために「ミッションネーム」やマーク「ミッションパッチ(ロゴ)」を作る事があります。
今回、SynspectiveとRocket labでつけたミッション名は、”The owl’s night begins”とし、ミッションロゴを以下としました。
ミッション名の背景
Synspectiveの小型SAR衛星「StriX」はフクロウ[The owl‘s]を意味しており、夜[night]は、SAR衛星の能力で”夜”でも地球を観測できることを表しています。そして、始まり[begins]とは、これから先、私たちがコンステレーションを築いていく多くの衛星の中での最初の衛星であり、Synspectiveの空での存在が”始まる”ことを指しています。