Satellite いつでも、どこでもを可能にする
SAR衛星コンステレーション

アナリティクスプラットフォームと
SAR衛星コンステレーションが可能にする未来

私たちは、2024年に自社による量産施設を新設し、段階的にコンステレーション構築を進め、2020年代後半には30機による運用を計画しています。
私たちが手がけるアナリティクスプラットフォームと、小型SAR衛星コンステレーションを運用できれば、世界のどこで災害が起きても約数十分〜1時間以内でデータを取得して分析し、災害対応の意思決定に資する情報提供が可能になります。
たとえ夜間帯に地震や洪水などの災害が発生し、人が立ち入ることが困難な状況だったとしても、状況を迅速に観測し確認することが可能となります。
また災害対策だけでなく、効率的な資源利用の促進や、災害に強く安全なインフラ開発・維持の実現、安全保障領域における情報収集能力や対応力の強化などに様々な場面で貢献していきます。

目指すコンステレーションの姿
投入する軌道の重要性

人工衛星は目的に応じて通信・測位・地球観測衛星の3つに分類され、さらに地球観測衛星は光学、SARの2つのタイプに分けられます。

私たちはこのうち、SAR衛星の開発・製造・運用を手掛けています。地球観測衛星に分類される私たちの衛星は、その観測対象は地形や構造物の形です。(*SARとは?)
コンステレーションを構築するうえで、その衛星の機数、分解能、レイテンシー(オーダー受付時間、デリバリー時間)も重要ですが、SARの特徴である時系列分析や変化抽出に適したデータセットを提供する際は、投入する軌道も重要な役割を果たします。

地球観測衛星は打ち上げ前に投入軌道を決める必要があります。従来の大型のSAR衛星は1機での運用効率を考え、全球をカバーする準回帰軌道(M日おきに同じ上空を通過する)を採用していますが、小型SAR衛星であれば、大型1機と同等の費用で複数機の開発・打ち上げが可能となります。そのため、回帰軌道(1日後も同じ上空を通過する軌道)を選択し、複数機打ち上げることで全球をカバーするという考え方ができます。

現在運用中のStriX-β、StriX-1は、太陽同期回帰軌道を採用しており、毎日同じ上空を観測することが可能です。これにより、同一地点を同一条件で観測することが可能となります。

傾斜回帰軌道と
太陽同期回帰軌道の組み合わせ

衛星データの提供範囲を決める大事な要素の一つとして「軌道傾斜角」があげられます。軌道傾斜角とは、赤道面から軌道面がどれほど傾いているかという意味です。

この傾斜回帰軌道を選択することで、低〜中緯度地域の人口密集域に撮像リソースを集中させることができるため、需要の高い地域の撮像に対応することができます。また、衛星の撮像方向の制約により単一方向で発生してしまう不可視領域(衛星の撮像方向・角度、と陸域の傾斜勾配の関係により発生)がありますが、傾斜回帰軌道と太陽同期回帰軌道を組み合わせることで東西南北の4方向からの撮像が可能となり、不可視領域を避ける撮像の組み合わせが選択できるようになります。

私たちは複数の軌道を組み合わせたコンステレーション構築を目指します。

変化を捉え、次のアクションへ繋ぐSARデータ

SARデータを活用し課題を解決していくユーザーは、何月何日の何時何分にどこどこを撮像して欲しいというピンポイントでのデータ取得を希望される場合や、連日同じタイミング同じ場所でその変化を観測したいなど、それぞれの目的や利用用途により異なります。また、災害発生時における即時データ提供ももちろん重要ですが、災害による変化を見たいケースも考えられます。例えば、1年前のデータと比較したら、それは「災害による変化」なのか「その間に発生した変化」なのかわかりません。

私たちは、日々、同一地点を同一条件で観測できることや、変化を解析するための複数時期で撮像されたデータを取得できることは、顧客の要望やプロジェクトの目的達成への重要なデータセットとなると考えています。

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