Synspectiveの小型SAR衛星StriX-αでは、10km x 10kmのシーンを1m×1mの地上分解能で撮像できます。このスライディングスポットライトモードを用いて撮像した、川崎市の製油所の画像を紹介します。

Synspective SAR Sliding Spotlightで撮像、神奈川県川崎市の製油所(2021年4月)*クリックして拡大

並んでいる円形の物体は、原油等を一時的に貯蔵するオイルタンクです。Xバンドマイクロ波で撮影したSAR画像では、オイルタンクはこのように写ります。オイルタンク内の原油の量が増減するとタンクの屋根の位置が上下するため、SAR画像を用いると、屋根の高さとタンクの直径からタンク内の原油貯蔵量を推定することができます。

 

Synspective SAR Sliding Spotlightで撮像、神奈川県川崎市の製油所(2021年4月)*クリックして拡大

 

オイルタンクを拡大してみると部分に、屋根の沢山の点が見えます。これが何かわかりますか?

これは、オイルタンクが空になっても蓋がタンクの底に付かないように、屋根に多数設置されている金属棒が映っているのです。金属棒と蓋表面のコーナーリフレクションにより、画像上では点のように映ります。

 

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スライディングスポットライトモードで継続的に観測を行うことで、私たちの経済活動の変化を観察することができます。

 

Data

StriX-αスライディングスポットライトモード 羽田空港(東京国際空港)のクローズアップビュー