「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラをつくる」というビジョンを掲げ、小型SAR衛星コンステレーションの構築・運用と、そこから得られるデータのソリューション提供を通じて、社会課題の解決に挑むSynspective。今回は、Satellite System Development Dept. No.1のAOCS Engineerとして活躍するLeonardo Capicchianoに、スタートアップならではの挑戦、そして日本での新生活に慣れるうえでのSynspectiveのサポートについて話を伺いました。
衛星設計から軌道上の運用まで、幅広い業務を担当
インタビューアー(PR):本日はよろしくお願いします。早速ですが、Synspectiveでの役割や担当業務について教えてください。
レオナルド:私はOnboard software teamで、AOCS(Attitude and Orbit Control System:姿勢・軌道制御システム)のエンジニアリングを担当しており、 主に、衛星の正確な姿勢や位置を制御するためのAOCSソフトウェアの開発に取り組んでいます。このソフトウェアは、撮像をする目標地点へ、正確にレーダーを向けるために必要不可欠なシステムです。
AOCSソフトウェア以外にも、ジャイロスコープや磁気センサーなどのコンポーネントの試験も担当しています。試験手順の作成や、生産拠点でのテストモニタリングと評価も行い、各部品が宇宙環境で確実に機能できることを確認しています。 他にも、軌道上での衛星運用を支援しており、衛星に何か問題が起こった場合はOperational Teamと協力し、トラブルシューティングを実施します。
日本への道のり、そして地球の未来のために
インタビューアー(PR):日本企業の中でもSynspectiveを選んだきっかけは何ですか?
レオナルド: 前職はスイスのスタートアップ企業で働いていました。とても良い経験ができる会社だったのですが、自分の価値観や考えとより合う新しい環境を求めるようになり、その中で日本が候補として上がりました。以前から日本の文化や食事、自然などに魅力を感じていて、「日本は自分に合いそうだ」と直感的に思いました。
私がSynspectiveを志望した理由はいくつかあります。まず、いわゆる大企業のような縦割りの組織体制にとらわれず、多様な経験を積むことができる点に魅力を感じました。また、「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラをつくる」というSynspectiveのミッションにも深く共感しました。この壮大な目標は、単なる仕事の枠を超え、世界のために貢献しているという実感を持ちながら働けるものだと思います。そしてそれは、私自身の大きなモチベーションにもつながると感じました。
会社のサポートでスムーズな来日が可能に
インタビューアー(PR):海外から日本への移住は大変な面も多いと思いますが、会社からのサポートはありましたか?
レオナルド:会社からのサポートは本当に手厚く、移住のプロセスはとてもスムーズでした。ビザ取得の手続きは会社が代行してくれ、渡航費などもカバーしてもらいました。 日本に到着してから1ヶ月間は、会社が用意してくれた仮住まいで自分の住まいを探す時間も確保でき、不安なく新生活を始められました。また、日本の文化やビジネスマナーへの導入セッションも非常に役立ちました。
その他にも、入社してから最初の6ヶ月間、銀行口座の開設や市役所での各種手続き、必要があれば通訳もサポートしてくれるサービスを利用することができました。こうした細かな手続きをサポートしてもらえたことで、スムーズに日本での生活を始めることができました。
チャレンジし続けられる、協力的な職場環境
インタビューアー(PR):この仕事で面白いと思う部分と、チャレンジングだと感じる部分を教えてください。
レオナルド:一番面白いと感じるのは、衛星のライフサイクル全体に深く関われることです。Synspectiveに来て1年間で、2回の打ち上げを経験し、さらに次世代衛星の部品設計にも携わることができています。自分の関わったものが実際に宇宙で動いているのを見られるのは、何度味わっても特別な瞬間です。 国際色豊かなチームメンバーと一緒に仕事ができるのも大きな魅力です。様々なバックグラウンドを持つ人たちと協力することで、新たな気づきもあり、刺激的な毎日を送っています。
最大のチャレンジは、会社の急速な成長に伴う、変革への対応です。私たちは今、衛星の量産化フェーズに移行しています。衛星を1機ずつ作るのではなく、毎年複数台を生産する体制に移りつつあり、プロセスを明確化しなければなりません。東京本社と神奈川の工場にいるチームとの連携やコミュニケーションも、今後さらに重要になっていきます。
インタビューアー(PR):チームの雰囲気はどうですか?もしも新しいメンバーがジョインするとしたら、どのような方が合っていると思いますか?
レオナルド:今のチームメンバーは、オープンマインドで、フレンドリーな人が多いです。誰もが積極的に意見を出し合い、日々、お互いを助け合っています。Onboard software teamは、業務内容がとても複雑なので、物事をわかりやすく説明するコミュニケーション力が重要です。 自分の仕事に情熱を持つことができ、衛星やソフトウェア、制御システムへの興味・関心があることが何よりも大事です。あとは、柔軟性を持ち、多様なタスクに前向きにチャレンジできることです。自分から率先して新しいことに気づき、改善提案を積極的にできる方にとって、Synspectiveは最高の職場だと思います。
SynspectiveはSenior AOCS Engineerを募集しています。衛星技術を通じて世界に貢献したいという想いをお持ちの方は、ぜひ当社の求人情報をご覧ください。
Senior AOCS Engineer求人情報:https://careers.synspective.com/o/senior-aocs-engineer