株式会社Synspectiveは、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(以下、OC Global)およびジャカルタ都市高速鉄道(MRT)の運営主体であるPT MRT Jakarta(以下、PT. MRTJ)と共同で、インドネシア共和国ジャカルタにて、衛星データを活用した地盤変動監視プラットフォームの成果報告ワークショップを開催いたしました。本ワークショップでは、国土交通省の「Smart JAMP スマートシティ実現に向けた調査」の一環として、当社の小型SAR衛星データを活用した解析結果と、OC Globalの地盤変動監視プラットフォームを組み合わせた次世代のインフラ管理手法について報告を行いました。
■ 背景と目的
ジャカルタ首都圏では深刻な地盤沈下が都市課題となっており、既存インフラや建設中の鉄道網への影響が懸念されています。当社は、自社の小型SAR衛星によるミリ単位の地盤変動解析データを提供し、OC Globalが構築する「統合GIS(地理情報システム)プラットフォーム」と連携することで、広域かつ高精度なモニタリング体制の構築を進めてきました。本事業は、これら先端技術を実際のインフラ施工監理に適用し、安全かつ効率的な都市開発を支援することを目的としています。
■ ワークショップの成果
ジャカルタ市内で開催された本ワークショップへは、PT. MRTJをはじめ、インドネシア地理空間情報庁(BIG)、国家防災庁(BNPB)、現地建設会社、日本大使館、JICAなど約50名が参加しました。
– 高精度な解析データの証明: MRT南北線(Harmoni~Mangga Besar間)の実証において、SAR衛星解析データが現地の測量結果と極めて高い精度で整合したことを報告しました。
– 広域的なリスク把握: 周辺の地盤沈下傾向を「面的」に捉えることで、従来の地上センサーのみでは困難であった広範囲のリスク管理が可能であることを実証しました。
– プラットフォームの有用性: OC Globalが開発した「施工監理プラットフォーム」のデモンストレーションでは、地下トンネルを掘削するシールドマシン(TBM)のリアルタイム位置情報や、地上の変位データを2D及び3D地図上で統合表示し衛星解析データと現地の測量結果と比較できる機能について説明し、次世代のインフラ管理ツールとして高い評価を受けました。