報道関係各位

2020年9月9日
株式会社Synspective

 

衛星データビジネスの宇宙スタートアップ企業 Synspective(シンスペクティブ)

自社初の衛星データソリューションサービス
「Land Displacement Monitoring」を発表
~シンガポール政府のPoC※1 にも参加~

 

衛星データ解析によるソリューション提供および小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、SAR(合成開口レーダー)衛星の画像解析によりmm単位での地盤変動モニタリングが 可能な「Land Displacement Monitoring(ランド・ディスプレイスメント・モニタリング)」のサービス提供を開始しました。

 

 

※デモイメージ画像

 

■ 「Land Displacement Monitoring」サービス概要

「Land Displacement Monitoring」は、衛星データを用いて広域の地盤変動を解析し、その結果を提供するソリューションサービスです。当社独自のInSAR※2 解析技術により、広域な地表面の変動量をmm単位で検出し時系列で表示します。

 

広域にわたる土地の沈降や地すべりのリスクを把握するには、多くの時間と人手がかかってしまうという課題がありました。このサービスを活用することで、このような地盤変動リスクに関わる従来の観察または管理手法にかかるコストと時間を削減でき、建設・工 事プロジェクトをはじめ、空港メンテナンスプロジェクト、地下工事などにおけるリスク管理に利用できます。また、災害時に人が入っていくのが難しい地域、あるいは昨今のコロナウィルスによる移動制約がある中でも、遠隔地・現場調査への活用が期待できます 。

 

Synspectiveでは、このソリューションをサブスクリプション型サービスとして、WEB上で提供します。ソフトウェアをインストールせずにプラットフォームにアクセスし、ユーザーは見たいエリアを指定するだけで解析結果をWEB上でご確認いただけます。このサービスの開発においては、シンガポール土地管理局(Singapore Land Authority)を含む数社に実際に使っていただき、そのフィードバックをもとに改良を重ねてきました。ユーザーの視点に立ったUI/UX構築にこだわり、衛星データの知識がなくても直感的に解析結果を理解することが可能なソリューションが実現しました。
※1PoC(Proof of Concept)実現可能性の検証。

※2 InSAR(Interferometric Synthetic Aperture Radar:干渉SAR)とは、地表面の変化を調べる技術的手法のことで、観測場所の複数回・同一条件の観測データを処理することによって、地表面の変化を調べることが可能です。これにより測定対象となる現 地に装置を設置することなく、広範囲に地表のミリ単位のずれを検出することができます。

 

■ 自社SAR衛星による連携

Synspectiveでは、2020年内に自社初の実証衛星である小型SAR衛星「StriX-α」を打ち上げ予定です。将来的にはこの「StriX」によるコンステレーション(衛星群)を構築し、そこから得たSARデータをソリューションに用いることで、より高頻度で安定したモニタリングが可能となります。

 

■ ウェブサイト

https://synspective.com/jp/land-displacement/

 

■ デモムービーを見る

https://youtu.be/JmtQH_t2IWs

 

 

■ソリューション開発部ゼネラルマネージャー 今泉友之 のコメント

「『Land Displacement Monitoring』は、Synspective第一弾のオフィシャルサービスになります。
これまで衛星データの利用経験がない方にも直感的に理解していただく事ができ、本サービスをベースにユーザー保有のデータを組み合わせた発展も可能です。現在、他にも複数のソリューションを開発しており、ユーザーのフィードバックをもとに継続的な改善を 図ります。今後もより充実したサービス提供を目指しております。ご期待ください。」

 

■サービス利用に関する問い合わせ先

hello-sol@synspective.com
担当:田尻 大介

 

■株式会社Synspective 会社概要

シンスペクティブは、データに基づき、着実に進歩する世界の実現を目指し、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社です。内閣府「ImPACT」プロジェクトの成果を応用した独自の小型SAR衛星により高頻度観測を可能にする衛星群を構築し、その衛星から得られるデータの販売、および、それらを利用した政府・企業向けのソリューションを提供します。

 

設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3 THE BREW KIYOSUMISHIRAKAWA 1F
代表者:代表取締役CEO 新井元行
URL https://synspective.com/

 

【本件に関するお問合せ先】
株式会社Synspective  PR担当 熊崎 (080-7496-8006) ・ 藤川 (080-9664-3126)
press@synspective.com



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