福岡市の実証実験フルサポート事業 採択決定
SAR衛星による新たなインフラモニタリング高度化
報道関係各位
2021年6月22日
株式会社Synspective
衛星データ解析によるソリューション提供および小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、SAR衛星によるモニタリング導入の実証実験として、福岡市と福岡地域戦略推進協議会が実施する「福岡市 実証実験フルサポート事業」に採択されましたことをお知らせいたします。同実証実験では、当社の衛星データを用いて広域の地盤変動傾向を解析する「Land Displacement Monitoring(地盤変動モニタリング)」を活用し、道路維持、モニタリングにおける最適な行政DXモデルの確立を目指します。
■SAR衛星による新たなモニタリング手法の実証実験
福岡市は、総延長約3,800km もの道路資産を管理しており、市内交通網の機能を維持する上での重要な施設として、長期にわたり有効に活用していくことが求められています。道路施設には大小さまざまな種類があり、施設の特性を踏まえた管理が必要となります。
(福岡市 道路下水道局 管理部 道路維持課様資料より:http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/38768/1/kihonnhousinn.pdf?20161014100657)
今回の実証実験では、Synspectiveの「Land Displacement Monitoring(地盤変動モニタリング)」により道路のモニタリング技術の高度化と効率化を図り、リスクマネジメントの強化、道路維持・管理体制の構築、そして安心、安全な環境による高い住民満足度の実現を目指します。
* Land Displacement Monitoringサービスイメージ図
©Mapbox, ©OpenStreetMap and Improve this map, ©Copernicus Sentinel data [2017-2020], ©Synspective Inc.
将来的には市内事業者様、福岡市民の皆様も交えた展開も視野に入れプロジェクトを進めていくこと検討しておりますが、本年度の実証実験は、衛星による広域モニタリングと福岡市の道路維持管理データの統合などの実証を行い、アセットマネジメント維持管理手法への適応可能性、有効性を検証し、新たな道路モニタリング手法としての定着を目指します。
■福岡市実証実験フルサポート事業について
福岡市と福岡地域戦略推進協議会がAI・IoTなどの先 端技術を活用した社会課題の解決や生活の質の向上などにつながる実証実験プロジェクトを全国から募集し、福岡市での実証実験を全面的にサポートするものです。 同事業において、衛星データや宇宙関連技術の活用により、多様な社会課題の解決と一層のイノベーション促進につながる実証実験プロジェクトの募集が行われました。
(https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/fullsupport.html)
■株式会社 Synspective 代表取締役CEO 新井元行のコメント
「この度、福岡市様のサポート事業において、当社の衛星データソリューションである「Land Displacement Monitoring」が採択され大変嬉しく思っております。国内外でもインフラの老朽化や、大規模な開発などに置ける開発計画の強化が重要視されており、今回のプロジェクトを通じ、新たな道路モニタリング手法としての定着から包摂的かつ持続可能な都市化の促進を目指します。引き続き、新たなデータとテクノロジーにより、人々の理解と学習する力を拡張することで、着実に進歩する世界の実現に向けて進んでいきます。」
■株式会社Synspective 会社概要
シンスペクティブは、データに基づき、着実に進歩する世界の実現を目指し、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社です。内閣府「ImPACT」プロジェクトの成果を応用した独自の小型SAR衛星により高頻度観測を可能にする衛星群を構築し、その衛星から得られるデータの販売、および、それらを利用した政府・企業向けのソリューションを提供します。
設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3
代表者:代表取締役CEO 新井元行
【本件に関するお問合せ先】
株式会社Synspective PR担当 熊崎 080-7496-8006 ・ 藤川080-9664-3126