Synspectiveの小型SAR(合成開口レーダ)衛星、StriX(ストリクス)シリーズでは、ストリップマップ(Stripmap)モードとスライディングスポットライト(Sliding Spotlight)モードの2種類の観測モードのデータを取得できます。

2020年12月に打ち上げた実証機StriX-αによって、インドを代表する商業港湾都市ムンバイをスライディング スポットライト モードにて撮像しました。(2021年6月)

 

■ストリップマップモード
ストリップマップモードでは、パルスの送信方向は衛星の軌道に直交する方向に一定に保持されます。そのためにレーダーのアンテナは常に横方向に向けられています。照射領域は衛星の飛行とともに地表を移動します。これにより、衛星の軌道に対して平行に多数の画像を連続して撮像することができます。

 

■スライディングスポットライトモード
パルスの送信方向を衛星の飛行方向と逆向きに振ることで、ストリップマップモードよりもゆっくりと照射領域が地表を移動します。これにより、スライディングスポットライトモードではストリップマップモードよりも高解像度の画像を得ることができます。

 

■Flood Damage Assessment
ムンバイでは大雨や高潮の影響で洪水が頻繁に起きています。このような災害への対応のため、広範な浸水被害状況を評価し、迅速に対応するソルーションを提供しています。雨天や夜間でも地上観測が可能なSAR衛星のデータに加え、AI技術など最先分析手法を活用し、道路・建物等への影響範囲を特定します。

詳しくはこちら:https://synspective.com/jp/solutions/flood-damage/



StriX-αスライディングスポットライトモードにて東京の玄関口を撮像