衛星データ解析によるソリューション提供および小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、今年3月に打ち上げた自社4機目の小型SAR衛星である「StriX-3」の画像取得に成功したことをお知らせします。
「StriX-3」は、2024年3月13日0時03分にニュージーランドのマヒア半島にある発射場からRocket Lab社のElectronロケットにより打ち上げられ、予定通りの軌道(太陽同期軌道、高度561km)へ投入され、初交信に成功し同日にアンテナ展開しました。その後、順調に運用を行い、画像取得に成功しました。
本リリースに掲載されている画像は、デンマークのコペンハーゲン、ポーランドのワルシャワです。撮像モードはスライディングスポットライトモードです。
■ StriX-3 初画像詳細
観測日時:2024年04月08日
観測場所:ポーランド、ワルシャワ
観測モード:スライディング・スポットライトモード
*クリックすると高解像度の画像が表示されます。
観測日時:2024年04月13日
観測場所:デンマーク、コペンハーゲン
観測モード:スライディング・スポットライトモード
*クリックすると高解像度の画像が表示されます。
■株式会社 Synspective 代表取締役CEO 新井元行のコメント
StriX-3のデータ取得成功に際し、弊社チームとパートナー企業の皆さまのご尽力に感謝します。4機目となる当衛星は、初号機であるStriX-αの頃とは打って代わり、非常にスムーズに立ち上がりました。着実にノウハウが蓄積されている証左だと捉えています。これを皮切りに、続く衛星の打ち上げを成功させつつ、量産体制、コンステレーション運用力、データ供給と解析能力を強化していきます。
地政学、災害などの様々なリスクが目に見えて深刻なものになってきています。StriXコンステレーションのデータとアナリティクスプラットフォームによるリスク低減を、少しでも早く実現したいと考えています。そして、持続可能性に関わる種々の課題解決を、私たちの世代で終わらせるべく、事業構築に邁進して参ります。
■ 初画像について
本日公開した画像データは衛星の機能を試験・調整する試験電波発射により取得された試験データになります。
■ SynspectiveのSARデータ
— 打上げミッションレポート動画 —
先日StriX-3打上げ時に、当社CEOの新井とCEO・補佐の淺田が
Rocket labのライブ配信を見ながら、打上げの様子について語りました。
ロケットラボのエレクトロンロケットの説明から、
昨年の打上げ失敗と日本のロケットが失敗した際の違い、
今私たちが考える次の打上げ場所や日本のロケット事情・射場についてなどを語っています。
是非こちらもご覧ください。
https://youtu.be/w3JuosI-EvA