報道関係各位
2020年12月15日
株式会社Synspective
衛星データビジネスの宇宙スタートアップ企業Synspective(シンスペクティブ)
自社初の小型SAR衛星「Strix-α」
軌道投入に成功
衛星データ解析によるソリューション提供および小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、本日、自社初の実証衛星である小型SAR衛星「StriX-α」の軌道投入に成功しましたので、お知らせします。
日本時間12月15日 19時09分に、ニュージーランドの マヒア半島にある発射場からRocket Lab社のElectronロケットにより、当社の小型SAR衛星「StriX-α」が打ち上げられ、予定通りの軌道(太陽同期軌道、高度500km)への投入に成功しました。
■今後の予定
まずは、観測・データ取得をはじめ、数カ月かけて機能検証を行う予定です。その後の詳細については、当社ホームページ等で報告します。
■株式会社 Synspective 代表取締役CEO 新井元行のコメント
「COVID-19の難しい環境下にも関わらず、スケジュール通りの打上実施を実現したRocket LabとSynspectiveのチームの努力とハードワークに感謝します。今回打ち上げるStriX-αにより、Synspectiveは自社衛星とそのデータ処理の技術実証が可能になります。30機のコンステレーション構築のための第一歩であり、並走するソリューション開発と併せて、いよいよ本格的な事業拡大が始まります。私達は引き続き、新たなデータとテクノロジーにより、人々の理解と学習する力を拡張することで、着実に進歩する世界の実現に向けて進んでいきます。」
■Rocket Lab CEO Peter Beckのコメント
“Congratulations to the team at Synspective for the successful deployment of their first satellite. We’re proud to be able to continue to provide dedicated launch opportunities for small satellite customers like Synspective, so that they no longer face long waits to launch on unproven launch vehicles or have to fly with limitations as a secondary payload on rideshares without the in-space maneuvrability our Kick Stage provides for small sats.”
■ StriX-α(ストリクス・アルファ)について
SynspectiveのSAR衛星は、政府が主導する革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」の成果を応用した独自の小型SAR衛星です。今回打上げを行う『StriX-α』はSynspective初の実証機です。
『StriX』の重量は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級です。SARアンテナは長さ5メートルで、打上げ時は折りたたまれており、軌道上で展開します。地上分解能は1〜3mで観測幅は10〜30km、単偏波(VV)データを取得します。観測モードは、ストリップマップモードとスライディングスポットライトモードの二つがあります。
今後、StriX-αに続く実証機『StriX-β(ストリクス・ベータ)』を2021年に打上げ予定です。2022年までに商用機4機を軌道上に打ち上げ、最終的には30機のコンステレーション(衛星群)により広範囲、高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用を目指します。
■イメージ画像
■「Strix-α」に関する最新の情報は、こちらのサイトからご確認いただけます。
URL:https://synspective.com/jp/mission/
■株式会社Synspectiveについて
シンスペクティブは、データに基づき、着実に進歩する世界の実現を目指し、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社です。内閣府「ImPACT」プログラムの成果を応用した独自の小型SAR衛星により高頻度観測を可能にする衛星群を構築し、その衛星から得られるデータの販売、および、それらを利用した政府・企業向けのソリューションを提供します。
設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3 THE BREW KIYOSUMISHIRAKAWA 1F
代表者:代表取締役CEO 新井元行
■Rocket Lab社について
Rocket Labは、2006年に設立されたカリフォルニア州ロングビーチに本社を置く小型衛星専用ロケット開発会社です。2018年1月に最初の打ち上げを成功させ、現在まで95機の衛星を軌道へ投入しています。同社では、ニュージーランドのマヒア半島とバージニア州のワロロップス島に打ち上げ射場を有しています。
URL https://www.rocketlabusa.com/