Dam Image

概要

衛星データを用いて構造物に関連した地表面・地盤の継時的なモニタリングや地滑りなどの地盤リスクを広域・面的に理解することが可能となるSynspectiveのソリューションサービス「Land Displacement Monitoring」を用い、インドネシアのダムの堤体及び周囲の地盤変動を解析しました。

 

想定活用場面

ダムにおいては定期的に施設設備、地滑り、環境等の管理が必要とされています。その一方でダム管理の現場では、経験豊富な技術者の退職、ダム維持管理費の削減が進むとともに、ダムの多くは遠隔地や都市近郊に位置しているため、現地調査による定期的な管理が困難であるといった課題があげられます。現在、GNSS-IoTセンサーの設置や定期的な技術者の目視による確認により管理が行われていますが、衛星を使ったモニタリングをすることにより、さらなる効率化、省エネ化を図ることができます。

 

解析結果

地形全体的な沈下傾向はないものの、水門周辺の地盤は全体的に沈下傾向であることが判明し、水圧の変動により水門表面のダイナミックなパターン変位が確認されました。下図において地図上に色付けされているポイントではそれぞれ、時系列での変動量を解析しており、白から赤にかけて濃くなるほど沈下傾向、青に近いほど隆起傾向を示しています。
最も赤色の濃いポイントでは3年間で数センチ程度の変動が出ており、全体的な傾向としても水面に近いほど沈下、つまり圧力がかかり変動が起こっていると考えられうる結果となりました。

 

<解析結果>

©Mapbox ©OpenStreetMap Improve this map | ©Copernicus Sentinel data [2014-2021] | ©Synspective Inc.

©Mapbox ©OpenStreetMap Improve this map | ©Copernicus Sentinel data [2014-2021] | ©Synspective Inc.

<赤矢印箇所の沈下傾向>

 

<青矢印箇所の隆起傾向>

 

メリット

インドネシアのダムを「Land Displacement Monitoring」を用いて確認したところ、ダムの地盤の変動傾向が判明しました。この結果を用い、以下のような場面でも活用が可能です。

  • ダム維持管理費の削減
  • 点のセンサ点検等だけでは掴めない面的な変動の兆候把握
  • 常時監視によるアラートの発出
  • 現地調査の優先順位付け支援
  • 経年変化の理解による保守対象選定の支援

 

ソリューションの特徴

  • 垂直/水平の四方向のミリオーダー級の変動傾向の解析が可能。
  • 世界中の複数現場を同時に広域監視し、過去から現在までの経年変化の把握可能
  • Synspective独自のIn-SAR解析技術システムの活用(日本初の空間的変動と時間的変動を掛け合わせた変動可能性検出技術)
  • 人による確認や解析が不要な自動解析
  • 直感的なユーザーインターフェース
  • PDFレポートでの出力


2021年10月 熊本県阿蘇山で起きた噴火に伴う火口付近の状況について解析を実施



タグ