Synspectiveの小型SAR(合成開口レーダー)衛星実証機「StriX-β」がブラジルの首都、ブラジリアを撮像しました。

撮像エリアについて
– StriX-βはブラジリア都市圏を撮像しました。ブラジリアは、ブラジルの中央に位置し1960年にブラジルの首都となった場所です。

– ブラジリア市がある連邦区は、5,802km2で構成されています。

– 画像にあるブラジリア市街地の人口は2017年時点で3,039,444人、連邦管区は4,291,577人

– 都市建築は、世界遺産に登録されているほどユニークなもので、街のメインエリアは蝶や飛行機を模しており、画像でもそれがよくわかります。

画像について観察
– 右の黄色い枠内に見える暗い部分は大きな池で、ブラジル副大統領が住むジャブル宮殿の一部です。

– 左の黄色い枠内にある大きな円は、ブラジルの国立気象機関である国立気象研究所です。同所では、天気予報や気候データの収集、異常気象の注意喚起などを担当しています。

– StriX衛星は、2つの撮影モード。StripmapモードとSliding Spotlightモードがあります。今回の画像は、Stripmapモードを使用しており、1回の撮像で、1000〜1500km2の範囲をカバーする能力があり、今回の画像はブラジリアの都市部をカバーできていることがわかります。

Stripmap(ストリップマップ)モード
下記の図で示すように、ほぼ一定のオフナディア角を保持して、衛星と連動し移動します。
アンテナビームによって、地表面は電磁ぱするで連続的に照らされ、衛星の軌道方向に連続して撮像されます。撮像幅及び撮像域(シーン)の長い画像を、ラントレンジ分解能1.8m × スラントアジマス分解能2.6mで撮像できます。

前回の撮像画像はこちら

Synspectiveの小型SAR衛星「StriX-α」がシンガポールチャンギ国際空港を撮像