小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売とソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、イタリアを代表する地球観測サービスプロバイダーであるe-GEOS(イタリア宇宙機関20%、レオナルド・グループ傘下テレスパツィオ80%出資)との間で、複数年にわたる戦略的パートナーシップ契約を締結したことをお知らせいたします。
本契約は、日伊両政府が主導する「日伊宇宙対話(Italy-Japan Space Dialogues)」の枠組みのもと、在日イタリア大使館(東京)にて開催された公式セレモニーにおいて調印されました。本提携は、両社のSAR衛星データと先進的な解析プラットフォームの連携により、環境モニタリングや安全保障など、多様な分野の課題解決に向けた高度な地理空間インテリジェンスの提供を目指し、宇宙分野における日伊二国間協力のさらなる強化を象徴する重要な一歩となります。
欧州と日本の宇宙協力における大きな節目となる本提携を通じて、両社はCOSMO-SkyMedおよびStriXから取得されるデータを統合し、それぞれが有するマルチセンサープラットフォーム、解析アルゴリズム、付加価値処理技術を組み合わせることで、高度な地理空間インテリジェンス・ソリューションを共同で開発してまいります。また、両社は今後、共同製品および高付加価値サービスのポートフォリオを段階的に拡充するとともに、主力であるSAR衛星を活用したソリューションの国際市場への展開を一層加速させてまいります。
駐日イタリア大使 Mario Andrea Vattani氏のコメント
「e-GEOSとSynspectiveの間で締結された本契約は、日伊外交関係樹立160周年という節目の年に、駐日イタリア大使館において署名されました。宇宙経済分野における両国の二国間協力を、具体的な形で前進させる重要な一歩と捉えています。」
株式会社Synspective 代表取締役CEO 新井元行のコメント
「e-GEOSとのパートナーシップにより、両社が培ってきた独自の強みを融合させ、これまでにない革新的なサービスを創出できるものと確信しております。本提携は、国際市場における当社サービスの拡大を加速させるとともに、世界各国の民間・公共・国家安全保障分野が直面する課題に応える、先進的な地理空間ソリューションの共同開発を可能にするものです。」
e-GEOS CEO C. Milena A. Lerario氏のコメント
「Synspectiveが掲げるミッション、ならびにSAR技術の開発における革新的なアプローチを高く評価しております。同社の技術は、高度な付加価値型ジオインフォメーション・サービスにおける当社の専門性を力強く補完するものです。本合意は、レオナルド・グループの宇宙戦略ビジョン、および信頼に基づく国際的パートナーシップを通じて次世代能力の向上を図るという当社のコミットメントに合致するものであり、地理空間インテリジェンス分野におけるリーディングプロバイダーとしてのe-GEOSの国際的な地位を、さらに確固たるものとするものです。」
▪️参考情報
COSMO-SkyMed(コスモ・スカイメッド)について
イタリア宇宙機関(ASI)およびイタリア国防省が運用するデュアルユース(軍民両用)の地球観測衛星コンステレーションであり、e-GEOSが全世界における商業データの独占販売権を有しています。緊急時の管理、安全保障・防衛、インフラ監視、海洋監視、精密農業、生態系モニタリングなど、幅広いアプリケーションを支援しています。
StriX(ストリクス)について
Synspectiveの開発・運用する小型SAR衛星「StriX」は、2028年以降に30機以上の小型SAR衛星コンステレーション構築を目指しており、高頻度の観測と運用レジリエンスの向上を目指し、継続的な打ち上げにより拡張を続けています。当社では、安全保障、自然災害、インフラ、エネルギーといった地球規模の多様なリスクを定量的に可視化し、次世代に向けたレジリエントな未来を実現するための新たなインフラの提供に取り組んでいます。
Leonardo Group(レオナルド・グループ)における展開:
本提携のもとで共同開発された高付加価値製品の販売権は、Leonardo Group内の他企業にも適用されます。これにより、より統合的な産業ソリューションの提供が可能となり、バリューチェーン全体でのビジネスおよび技術的なシナジーが強化されます。
株式会社Synspectiveについて
独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用し、SARデータの販売および衛星データを活用した解析ソリューションを提供しています。2028年以降に30機以上の小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指し、「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラをつくる」というミッションのもと、地球上のあらゆる場所の変化を観測できる新しいインフラの創造に取り組んでいます。高頻度・高解像度の地球観測を可能にするSAR衛星を活用することで、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのある自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行います。
https://synspective.com/
e-GEOSについて
e-GEOSは、イタリア宇宙機関(ASI、出資比率20%)とテレスパツィオ(出資比率80%)の合弁により設立された企業で、AIおよびクラウド技術を基盤とする先進的なジオインフォメーション・プラットフォームを通じて、多様なアプリケーションおよびサービスをグローバルに展開するリーディングカンパニーです。データ取得から解析、レポート作成まで、幅広いソリューションを提供しています。イタリア宇宙機関およびイタリア国防省が運用する地球観測衛星コンステレーション「COSMO-SkyMed」第1世代および第2世代の独占販売権を有し、卓越したモニタリング能力を発揮しています。また、マルチミッション衛星データの受信・保管・処理を担うマテーラ宇宙センターを運営しており、同センターは欧州コペルニクス計画のコア地上セグメントの一部として、Sentinel-1のレーダーデータ受信業務も担っています。
https://www.e-geos.it/